2000年4月1日作成
1999年1月から12月までの新着
池田証寿/shikeda@Lit.Let.hokudai.ac.jp
- [1999年12月14日]藤枝晃『文字の文化史 講談社学術文庫』講談社、1999年12月10日第1刷発行、920円、ISBN4-06-159409-5)
- 1972年フランス学士院ジュリアン賞受賞の名著の復刊。解説は石塚晴通北海道大学教授。
『人文学と情報処理』(勉誠出版)の第24号は「電脳東洋学」、同第25号は「歴史学系データベースと文字コード」をそれぞれ特集。いずれも興味深い論考だが、とりわけ後者には本年3月東大史料編纂所主催のシンポジウム「歴史学のためのウェブサイト 第2回経験交流会 歴史学系データベースと文字コード」の報告と討論を収録(馬場章、勝村哲也、谷田貝常夫・谷本玲大、坂村健、下田正弘・師茂樹、芝野耕司、山田邦明の諸氏)。
- [1999年12月7日]国土検索の綣[69-28]から葹[72-65]までを更新。
- かなり重たくなってきた。
- [1999年11月30日]平川彰・三崎良周・菅原信海・福井文雅・江島恵教・清水光幸「東洋学におけるコンピュータ利用の一例および問題点と展望」(『早稲田大学情報科学研究教育センター紀要』Vol.3 1986年3月)
- 「電子テキストの海へ 大蔵経テキストデータベース研究会 石井公成氏&師茂樹氏に聞く」(ほら貝のインタビュー。11月28日付け)をあわせ読むと、SATに至る十数年の蓄積の成果を知ることができる。
- [1999年11月22日]国土検索の汢[61-73]から糘[68-84]までを更新。
- [1999年11月19日]新JIS漢字規格化決定のお知らせ (1999年11月16日)
- 詳細は「JIS X0213 規格化決定」(1999年11月16日 JCS WG2 主査 芝野耕司 )を参照。
- [1999年11月18日]加藤弘一「「2000年紀の文字コード問題」掲載の経緯」
- 「2000年紀の文字コード問題」は「電脳農奴解放ジャーナル」(太田出版)に掲載予定のものが事情によりWWWで公開とのこと。『漢字問題と文字コード』(太田出版)でなされた批判についての反論(をちょっと期待したがこれ)は特になし。
- [1999年11月12日]豊島正之「書評 横山詔一、笹原宏之、野崎浩成、エリク・ロング編『新聞電子メディアの漢字---朝日新聞CD-ROMによる漢字頻度表---』」
- 『日本語科学』6(国立国語研究所編、国書刊行会[03-3900-3111]、1999年10月発行、3000円+税)に掲載。「本書は、「朝日新聞」原紙とそのCD-ROM版テキストファイルとを照合する事によって、成立過程から既にコード化されているテキストが、別のコード化規準の下でどの様に変容するかを克明に追求したものであり、その意味で、初の「電子メディア文献学的研究」と呼ぶべきものである」とする。書評の形をとっているが、氏の「電子メディア文献学的研究」の方法論を開陳したものである。『日本語学』18-12(明治書院、1999年11月)の「新刊・寸感」(伊藤雅光)で『ハイブリッド新辞林』を取り上げて「電子文献学」の必要性を強調している点にも注意。
- [1999年11月5日]「日生」だけから採用されたJIS漢字(福島純さんご提供)
- 福島さんから最新情報を頂戴しましたので、差し替えました。
- [1999年11月4日]漢字文献情報処理研究会第二回大会
- 日時:1999年12月18日(土)13時30分より。会場:駒沢大学 駒澤キャンパス コンピュータ大教場。発表者は、千田 大介、二階堂 善弘、石井 公成、師 茂樹、前寺 正彦の諸氏。題目は上記のページからたどって下さい。
- [1999年11月2日]雑誌「国語学」記事一覧・索引(デバッグ用公開 )
- 10月29日付け公開。179集まで。「この一覧・索引は、 「国語学」200号用に作成中のものをデバッグ用に公開しているものであり、 著作権は、国語学会編集委員会に属します。 これを了解する限りに於て、複製は自由です。」とのこと。
- [1999年10月21日]池田証寿編「古辞書とJIS漢字」第2号
- 1999年10月発行、B5版、120ページ。
- [1999年10月19日]北海道大学国語国文学会五十周年記念公開講演会
- 1999年11月6〜7日、北海道大学学術交流会館小講堂(札幌市北区北八条西五丁目)にて開催。
- [1999年10月14日]小池和夫・府川充男・直井靖・永瀬唯『漢字問題と文字コード』(太田出版、1999年10月1日、ISBN4-87233-486-8、3000円)
- やっと入手しました。オーラが漂ってくる本の仕上り。「文字コード本」のリストに必須の文献となることは疑いない。
- [1999年9月22日]BTRON仕様OSの新バージョン「超漢字」
- 世界初:13万字を自由に使える驚異のパソコンOSが登場、BTRON仕様OSの新バージョン「超漢字」が11月中旬に新発売とのこと。
大漢和辞典収録漢字(50,478)は大漢和辞典、
大漢和辞典収録外漢字(15,001)等は、今昔文字鏡によるとのこと。
GT明朝との関係は不明。
- [1999年9月21日]わかばななのばなな
- 9月にリニューアル。「文字コードのばなな」など。
- [1999年9月20日]文字コード標準体系検討専門委員会報告書(99-08)
- [1999年9月14日]第81回 訓点語学会研究発表会のお知らせ
- 1999年10月29日、名古屋大学で開催。小生の発表要旨はこちら。
- [1999年9月1日]南堂久史「JCSの最終案の核心」
- 基本的な主張に変化はない模様。「JCSは何でも隠すのが上手」等、誇張気味の表現がこのページの持ち味。加藤弘一「多言語テキスト処理はどこまで可能か」は『本とコンピュータ』1999年春号に掲載のもの。「文字コード問題は ISO 2022に立ちかえり、各国の文字コードをそのままの形で棲みわけさせるしか、解決の道はないだろう」との予言が見える。
- [1999年8月31日]「学術月報」52巻8号(1999年8月、日本学術振興会)が「文学研究の現在と展望」を特集。
- 田村毅「文学研究の現在と展望」と山口明穂「文字と文化―マルチメディア通信システムにおける他国語処理の研究プロジェクトの紹介―」が「漢字64,000字」に言及。高田時雄「フィロロジーと共同研究」は「学術情報交換用漢字に関わる基盤整備が不可欠」と述べる。
- [1999年8月29日]福田雅史「「新JIS文字集合 最終案」を読む」
- [1999年8月26日]安岡孝一・安岡素子著「文字コードの世界」
- 東京電機大学出版局、1999年9月、ISBN4-501-53060-X、3600円、B5判変形・並装、CD-ROM付。
- [1999年8月25日]小林龍生「デジタルと文化の狭間で」
- [1999年8月7日]「7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合(案)」文字集合最終案公開のお知らせ
- JCS委員会による。7月15日付。
- [1999年8月1日]第五回 文字コード標準体系検討専門委員会議事録
- ITSCJのページ。1999年4月12日開催の分。7月末に公開。配布資料は題名だけで、議事録といっても何か決めた結果を要約するのではなく、出席者の発言を順に文字化したもの。雰囲気はよく伝わる。「包摂基準」は誤記で「包摂規準」が正しい。
- [1999年7月27日]漢字シソーラスの水脈――いわき明星大 田嶋一夫氏に聞く
- ほら貝のインタビュー記事。他に、「
わかばななはばななじゃないっ!」に漢字と文字コードについての言及あり。
- [1999年6月30日]誰がためにPDFの鐘は鳴るやと 電子文書の夜明けを待つ者へ
- 7月18日(日)開催、日本語の文字と組版を考える会のセミナー。
- [1999年6月23日]Macintosh 版文字鏡 TrueType フォントおよび漢字一覧
- [1999年6月22日]加藤弘一「パイオニア時代の文字コード――東京農工大名誉教授 西村恕彦氏に聞く」
- ほら貝のインタビュー。6月20日付け。
- [1999年6月17日]福田雅史「eKanjiの大漢和との字形差について」
- 他に「「トショカン」という文字」「波罫を長音記号の代わりに用いた用例」など。
- [1999年6月15日]文字コード標準体系検討専門委員会第3回(1999年3月4日)の議事録
- 国土検索の椥[60-09]以下を若干更新。
- [1999年5月25日]
「今昔文字鏡の使い方」「 pLaTeX + dviout for Win 3.09で使用できるようになるまで」(閑舎)
- [1999年5月14日]池田証寿編「古辞書とJIS漢字」第1号を刊行
- 内容紹介
と入手法は古辞書のページを参照。
- [1999年5月12日]文字鏡研究会編「パソコン悠悠漢字術」刊行
- 今昔文字鏡徹底活用、9万字のフォントが使えるCD-ROM付き。紀伊国屋書店、1999年4月30日、1900円、ISBN4-314-10136-9。TeXにも対応。
- [1999年5月11日]文字コード標準体系検討専門委員会第3回(1999年2月3日)の議事録
- これ以前の議事録もあり。この委員会の様子は「作家秦恒平の生活と意見」も参照。
- [1999年5月10日]「徒然草第百三十六段の一解釈---漢字使用の実態と漢字字体規範意識とのずれ---」
- 「国語と国文学」平成11年5月号に掲載の拙論のpdf版(70KB)。
- [1999年4月23日]高山寺経蔵典籍における古辞書利用
- 「平成十年度高山寺典籍文書綜合調査団研究報告論集」(1999年3月、高山寺典籍文書綜合調査団)に掲載の拙論のpdf版(198KB)。
金水敏作のkunten.styと安岡孝一作のepsfkanji.styを利用し、LaTeXで組んだもの。
- [1999年4月12日]諸橋大漢和の譌字(pdf版、337KB)
- 旧稿をpdf化したもの。
- [1999年4月9日]諸橋轍次編『大漢和辞典』の〈音義未詳字〉(pdf版、664KB)
- [1999年3月12日]新JISに含まれない漢字(倉頡計画)
- 前日のものを書物毎に分割したもの。
- [1999年3月11日]文学作品に現れたJIS X 0208にない文字(青空文庫)及び、新JISに含まれない漢字(倉頡計画)
- 後者は表示に時間がかかるので注意。
- [1999年3月9日]漢字・アラビア文字・モンゴル文字 ――東京理科大 矢島敬二氏に聞く
- ほら貝のインタビュー。
- [1999年2月24日]平野啓一郎「日蝕」の漢字(PDF版、115KB)
- 平成10年度下半期芥川賞受賞作のJIS外字調査。
- [1999年2月23日]『千字文』と新JIS(小池和夫 990223)
- [1999年2月22日]六万四千の漢字:インターネット時代の日本語の漢字(田村毅東京大学教授)
- 日仏会館フランス事務所の【セミナー】日本および中国における文字文化・出版文化」の第2回。2月27日10時より。
- [1999年2月15日]それでも、ベンゼン環は「学術記号」ではない(福田雅史)
-
- [1999年2月12日]古辞書のページを更新
- ほぼ一年間放置していた古辞書のページに池田の旧稿をPDF化して公開。
恒例の京都大学大型計算機センター研究セミナー「東洋学へのコンピュータ利用」は平成11年3月23日(火) 10時より同センター3階講習室にて。発表は、柴山守(大阪市立大学)、片岡裕(大谷大学)、安岡孝一(京都大学大型計算機センター)、丹羽正之(京都大学人文科学研究所)、笹原宏之(国立国語学研究所)、池田巧(立教大学)、チャールズ・ミュラー(東洋学園大学)、星野聰(京都大学名誉教授)の諸氏。
- [1999年2月10日]基準と規準(二)
- 池田「基準と規準---包摂規準をめぐる混乱---」の続き。
- [1999年2月9日]78JIS誕生秘話――元国立国語研究所所長 林大氏に聞く(1999年2月8日付け)
- ほら貝のインタビュー。
- [1999年2月8日]週刊「字々放談」/文字コードの何が問題になっているのか?
- (だいぶ前からだが)フォントワークス取締役営業部長、國友靖彦による連載。秦恒平の「生活と意見」には、「情報処理学会情報規格調査会文字コード標準体系検討委員会」の第3回の会合とそれ以後についての記述あり。
- [1999年2月4日]宮崎市定著『科挙 中国の試験地獄』の漢字
- 1998年12月22日のJCS/WG2に提出した資料ですが、漢字調査の参考として挙げておきます。
- [1999年2月3日]「国土検索」を分割
- 池田「国土検索」が重くなったので、五つに分けました。一覧表はさらに細かく分けたいのですが、これは別の機会にでも。
- [1999年2月2日]新JIS漢字(第3・第4水準)公開レビューに追加情報(2月1日追加)
- 非漢字不採録文字一覧、符号化方法修正案、規格案全般について、の三つ。特に符号化方法修正案で、「なおこの修正の結果、新しいJIS漢字で追加可能な文字数は、原案の最大1957+2820=4777字から、最大1957+2444=4401字に縮小されます」とした点は大きな変更。
- [1999年2月1日]秦恒平の「生活と意見」(1月23日)
- 2月2日第3回情報処理学会・文字コード標準化検討委員会の予稿を掲載。「漢字を採集するのに、いきなり内外の著名辞典や字書に拠るのは安易である。むしろ、大蔵経、四書五経、(中略)等々、具体的に重用度の高いものから、使用漢字の異同を地道に認めて行く地に脚のついた方式が望ましい。 」との認識は評価でき、この認識がさらに一般に広まることを期待。ただ、
文字のデザインと美しさにも触れるが主張に具体性がなく、よく理解できない。
「情報処理学会 情報規格調査会」の「文字コード標準体系検討委員会」の第3回の会合が2月3日にあるようだが、上の委員会と同一かどうか不明(と書いたが、同一との情報あり)。
- [1999年1月29日]fj.kanjiでぼちぼち「新JIS漢字(第3・第4水準)」の議論始まる
- [1999年1月28日]新JIS漢字」の公開レビュー公開データのダウンロード案内
- これは便利。ラインラボ、前田年昭編。「日本語文書の組版指定交換形式」JIS素案の公開レビュー公開データのダウンロード案内も。
- [1999年1月27日]常用漢字表康煕別掲字・人名漢字用許容字体の追加
- 新JIS漢字(第3・第4水準)公開レビュー資料、1月6日追加分。
- [1999年1月26日]今昔文字鏡[単漢字8万字/TTF版]最新版
- 遂に出ました。札幌の私のところには昨日到着。詳しくは文字鏡研究会ホームページを参照。定価は28000円。
- [1999年1月25日]「国土検索」を久しぶりに更新
- 桍から梺まで。
- [1999年1月21日]東大明朝は明朝体なのか?
- 書体デザイナー平木敬太郎のページ。
- [1999年1月20日]高島俊男「お言葉ですが…」(週刊文春1月21日号)にJIS漢字関連発言あり。
- 正字体判定テストが面白い。ただし「JISが「略字が正字を包摂する」と決めたものだから」と相変わらず事実に反する記述。包摂の範囲で正字で出力してもJISに合致です。他に、「漢字に弱いパソコン!」(福本武久の小説工房)。
- [1999年1月19日]
CJKV Information Processing
- 「日本語情報処理」のKen Lundeによる最新刊。
- [1999年1月11日]家辺勝文
- 「デジタルテキストの技法」(ひつじ書房)のフォローアップ他。
これ以前の新着はこちらを参照。
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